【熊本】遺品整理前に特殊清掃は必要？費用相場も併せて解説

特殊清掃が必要となる状況

特殊清掃が必要となる状況とは、孤独死が起こった物件やゴミ屋敷、腐敗臭や強い悪臭がある場合などが該当します。こうした臭いは通常の清掃では取り除くことが難しいため、専門の機材や薬品を用いて徹底的に清掃する必要があります。特殊清掃は専門性が求められる作業のため、適切な知識や経験を持つ業者に依頼することが重要です。

消臭・汚れ落とし

遺体や体液による汚れや臭いを、専門の機器や脱臭剤を使用して清掃します。特に、孤独死や自殺などがあった場合、適切な清掃が行われなければ不衛生な状態が続き、害虫の発生源となる可能性があります。したがって、専門的な技術を持つ業者に依頼することが、健康と衛生面を守るうえで重要となります。

害虫駆除

特殊清掃において避けられないのが、「害虫駆除」です。遺体から流出した体液はハエやゴキブリなど害虫が発生する原因になります。これらの害虫が部屋の外にまで繁殖することを防ぎ、完全に駆除する作業が必要です。なお、特殊清掃における害虫駆除の費用は、部屋の広さなどにより変動します。具体的な費用を知りたい場合は、業者に直接問い合わせることをおすすめします。

リフォーム・修繕

孤独死の場合、遺体の発見に時間がかかると室内の状況が悪化し、汚染が広がります。それにより、単純な清掃だけでは不十分となり、床下や壁など、建物自体のリフォーム・修繕が必要となることがあります。汚れがひどい場合には、壁紙の下の石膏ボードや床板そのものを交換します。

特殊清掃の費用相場について

特殊清掃の費用は、作業内容や業者によって大きく異なります。例えば、床上清掃や浴室清掃は、約3万円からとなります。また、消臭剤や除菌剤の散布は1万円程度、畳の撤去は一枚あたり3千円程度となることが多いです。部屋全体のオゾン脱臭には、1日あたり3万円程度がかかります。

費用が変動する要因

特殊清掃の費用は、複数の要素により変動します。主な要素としては、「作業範囲」「作業難易度」「作業時間」が挙げられます。

作業範囲とは、清掃が必要な場所の広さを指します。作業範囲が広くなるほど、費用は高くなります。

作業難易度は、汚れの種類や状況によって変わります。例えば、体液や汚物の処理は、通常の清掃よりも難易度が上がります。

作業時間は、作業範囲や難易度、さらには作業者の人数などによって変わります。短期間で終えるためには人員を増やす必要があり、それに伴い費用が増加します。

複数の業者から見積もりを比較する

特殊清掃の業者は多数存在し、費用やサービス内容は各社で大きく異なります。費用を抑えるためには、3社程度の業者から見積もりを取得し、比較することが重要です。見積もりを比較する際のポイントは、次の二つです。

・料金

各社が提供するサービスの内容が同等の場合、予算に最も近い見積もり額を提示した業者を選ぶことが一般的です。

・サービス内容

料金だけでなく、提供されるサービスの内容や質にも注目しましょう。具体的には、消臭・汚れ落とし、害虫駆除、リフォーム・修繕などの対応範囲や、作業後のアフターフォローの有無などを確認します。

必要最低限の作業範囲を明確にする

特殊清掃の費用は、作業の範囲や内容によって大きく変動します。費用を抑えたい場合には、必要最低限の作業範囲を明確にすることが重要となります。例えば、必要な作業は消臭・除菌だけなのか、それとも家具や畳の解体・撤去も必要なのかなどを明確にしましょう。作業範囲が広がれば広がるほど費用も増えるため、予算に合わせて最低限必要な作業を見極めることが大切です。